Cursorとは? 主な機能やメリット、使用手順を紹介

Cursorとは? 主な機能やメリット、使用手順を紹介

ノーコード・ローコードツールの普及により、従来に比べて手軽な開発が可能となりました。しかし、ユーザーのニーズをより高いレベルで満たす開発を行うには、コーディングの知識や技術が欠かせません。そうしたなかで注目を集めているのが、「Visual Studio Code(以下、VS Code)」をベースに開発された次世代のAIコードエディタ「Cursor(カーソル)」です。Cursorでは、コードの自動生成からデバッグ、知識の習得に至るまで、開発作業全般をAIがサポートしてくれます。この記事では、Cursorの概要や主な機能、使用手順と注意点などについてまとめています。

Cursorとは

Cursorとは、高度なAI支援機能を搭載したコードエディタです。コードの自動生成や補完、AIチャットなどの機能を統合しており、開発効率を大幅に向上させることができます。マイクロソフト社によるオープンソースのコードエディタVS Codeをベースに、アメリカのAnysphere社が開発しました。そのため、CursorのUIはVS Codeと似ており、従来のVS Codeユーザーであれば多くの設定や機能などを違和感なく使うことが可能です。

なお、Cursor自体はAIモデルを搭載しておらず、OpenAI社のGPTシリーズなど、外部のAIモデルと連携します。この仕組みにより、いつでも最新のAIモデルを活用できる点も強みです。日本語での利用も可能なため、日本人の開発者にとって直感的に使いやすい環境が整っています。

Cursorの​主な​3つの機能

Cursorには、開発者の生産性を大幅に向上させる機能が多数備わっており、AIの機能を使用したコーディングを前提に作られている点が大きな特徴です。ここでは代表的な3つの機能をご紹介します。

コードの​生成と​編集

Cursorが持つ最も基本的な機能が、コードの自動生成です。この機能を利用するには、Windowsの場合は「Ctrl+K」、MacOSの場合は「Command+K」を入力します。そしてプロンプト入力欄が表示されたら、自然言語で指示出しを行います。マルチモーダルに対応しており、画像を情報として与えることも可能です。

例えば、実装したい機能の具体例とともに「タスク管理アプリを作成してください」といった指示をすると、自動的にコードの生成が開始されます。コードの変更が必要な場合には、該当箇所を選択しながらその旨を伝えると、AIが修正案を提示してくれます。

コードの​補完

Cursorは、エディタ上に入力したコードの文脈をAIが把握し、後に続く適切なコードを予測して表示する、高度なコード補完機能を備えています。予測内容が正しい場合には「Tab」キーを押すだけでそのまま入力されるため、コーディングの効率が上がるだけでなく、単純な入力ミスを減らすこともできます。

この補完機能により、関数全体の実装や、よく使うコードパターンを踏まえた予測入力など、Cursorの使用時間が増えるにつれて開発者のコーディングスタイルに適応した提案が可能となります。2025年のアップデートでは、複数ファイルを横断した補完も実現し、より規模の大きいプロジェクトにも対応しやすくなりました。

AIチャット機能

CursorにはAIチャット機能があり、開発のなかで生じるさまざまな問題へのアイデアを、有識者に頼ることなく得ることができます。以下の3種類のモードが利用択可能です。

モード 概要
Ask コードの検索や記述内容への理解を支援するモード。読み取り専用のため、既存のコードを変更することなく安全に、データ構造や機能を把握するための質問を行うことが可能。
Manual ユーザー主導によるコード編集を支援するモード。明確な指示内容に従って、AIがコードの編集を実行。
Agent コードの生成や修正、実行、ファイル操作といったあらゆるタスクを、AIが自律的に実行するモード。複数ファイルを横断するケースや、バックグラウンドでの非同期的な動作にも対応。

例えば、複雑な関数の処理内容をわかりやすく解説したり、コードのサンプルを洗い出して最適な書き方を提案したりするほか、現在のコードの状況を踏まえた修正アドバイスを行うといった高度な内容にも対応できます。Cursorそのものの使い方を尋ねることも可能です。

Cursorを​使用する​メリット

Cursorは、単なるコードエディタの枠を超えた、開発者の心強い味方です。AIによる各種支援を最大限に活用できれば、開発プロセスの効率化だけでなく、成果物の品質向上も同時にかなえることができます。ここでは、Cursorを使用する主なメリットについてご紹介します。

開発効率の​向上

Cursorを使用する最大のメリットは、開発効率の大幅な向上です。Cursorには、プロジェクト内の任意のファイルを即座に参照できる機能や、コードベース(プロジェクトで用いるソースコードの集合体)に関する質問に回答してくれる機能があります。これらを活用すれば、開発が進むにつれ煩雑になりがちなファイルの管理や、プロジェクト全体の把握がしやすくなります。

また、Cursorへの指示出しは自然言語で行うため、現時点でコーディングに不慣れな場合でも問題ありません。AIとのやりとりで知識を習得し、少しずつ慣れていくことができます。

コーディングの​自動化

Cursorの主な機能として挙げたAIによるコード生成・編集・補完機能により、基本的なコーディングを自動化し、作業効率を向上させることができます。そのため、標準的な機能の実装など定型的な作業に費やす時間が減り、開発者はより複雑な機能の実装や創造的な業務に多くの時間を割けるようになります。

特に新規の開発プロジェクトを立ち上げる際には、基本的な機能やデータ構造などを自動的に生成してくれる「AI Project自動生成機能」が便利です。

エラー修正に​かかる​時間の​短縮

Cursorには、コード実行時に発生したエラーを検出し、原因と解決案を自動で提示する「Auto-Debug機能」が存在します。この機能により、エラーメッセージの解読やツールの操作に手間取ることなく、バグの修正作業を効率化することが可能です。

さらに、AIによって示されるエラー解析結果は、開発者にとって大きな学びとなるだけでなく、同様のエラーの再発を防ぐことにもつながります。特にチーム開発においては、コードの一貫性を保ちやすく、可読性と保守性を向上させるため、中長期的な開発品質の向上にも寄与します。

Cursorの​料金体系

Cursorの料金体系の詳細は、公式サイトにて確認することができます。以下の表は、2025年11月時点での月額料金プランです。利用規模や使い方に合わせて、柔軟に選べるように設定されています。

プラン 月額料金 対象 主な特徴
個人 Hobby 無料 趣味や学習での利用者 AI機能全般の利用に制限あり
Pro $20 AI機能の利用が限定的なユーザー AI機能の利用枠が拡大 /バックグラウンドAgentが活用可
Pro+ $60 AI機能の利用が特に多いユーザー Proの全機能に加えて、AI機能の利用枠を大幅に拡大
Ultra $200 Agent機能メインで開発を行うヘビーユーザー AI機能の利用枠をさらに拡大 / 新機能への優先アクセス
企業 Teams $40 / 1ユーザー 小~中規模の開発チーム チーム向けの機能や高度なセキュリティ機能あり
Enterprise 要問い合わせ 大規模な組織 / 高度なカスタマイズやサポートが必要な開発チーム Teamsの全機能に加え、追加機能やサポートあり

参考:「Cursor|価格」に基づき、Sky株式会社が作成

また、月額料金に加えて、必要に応じて使った分だけ課金される従量課金のオプションがあります。オプションを有効にしない限りは、この月額プラン以上の料金は発生しません。

Cursorを​使用する​手順

ここからは、Cursorの導入方法について「アカウント登録」「ダウンロード・インストール」「初期設定」「利用開始」の4つのステップに分けてご紹介します。煩雑な手続きはなく、手順に沿うだけで簡単に導入することが可能です。

アカウントを​登録する

Cursorを利用するには、まず公式サイトにアクセスし、「ログイン」から新規アカウントを登録します。手続きは一般的なサービスと同様で、任意のメールアドレスやパスワードを入力したのち、メール認証を行います。

ダウンロード・インストールを​する

次に行うのは、Cursorのインストールです。公式サイトにある「ダウンロード」ボタンを押すだけで、使用中のOSに適したインストーラーがダウンロードされます。画面の指示に従ってインストール作業を進めます。

初期設定を​する

Cursorアプリを起動すると、初期設定が求められます。主な設定項目には「キーの割り当て」「AI機能を用いる際の言語」「コードベース全体に関する質問の可否」「コマンド経由でのCursor起動の可否」「入力データの学習可否」などがあります。用途や使いやすさに合わせて、各項目を設定していきます。

利用を​開始する

初期設定が完了するとログイン画面が表示されるため、あらかじめ作成していたCursorアカウントでログインします。するとコードエディタの画面が現れ、Cursorの利用が可能となります。

Cursor使用時の​注意点

CursorはAI機能を備えた非常に便利なコードエディタですが、活用にあたっては注意点もあります。ここでは、Cursorを最大限に活用するために注意すべきポイントを2つご紹介します。

使用できない​VS Code拡張機能が​ある

CursorはVS Codeをベースにしていますが、VS Codeの拡張機能すべてに対応しているわけではありません。現在使用している拡張機能をCursorでも引き続き活用したい場合には、事前に正しく動作することを確かめる必要があります。エラーが出るような場合には、ほかの拡張機能の利用を検討します。

従量課金の​発生に​注意

CursorのAI機能は、各料金プランに応じて一定回数は無料で利用することが可能です。ただし、その上限を超えると通知され、追加の利用には従量課金が発生します。AIモデルは用途や好みに応じて選択できますが、料金はモデルによって大きく異なるため、注意が必要です。

特に、AIチャット機能やコードの補完機能などを多用していると、想定を超えるトークン(AIが文章を処理する際の最小単位)数を使用している場合があり、追加料金が発生することがあります。意図しない予算オーバーを防ぐためには、自動でのチャージ機能を利用しない、通知機能を設定するといった対策を講じておくことが大切です。

まとめ

Cursorは、自動コード生成やAIチャット機能を備えた次世代のコードエディタです。広く普及してきたVS Codeの操作性はそのままに、優秀なAI機能の統合により、開発プロセス全体の効率化をサポートします。特に、開発中に生じたエラーの原因と解決策の提案は、経験の浅い開発者にとって心強い助けとなるだけでなく、経験を重ねた開発者のスキル向上にも役立つといえます。アップデートによる機能強化にも期待が寄せられており、Cursorは開発に不可欠なツールとしての地位を確立しつつあるといえます。

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