
将来に対する不安や収入、待遇面の不満はエンジニアが転職を考える理由の一つです。しかし、こうした条件面をクリアすることだけを考えて転職先を決めると、社風や方針になじめず思うような働き方ができないこともあります。Sky株式会社には「原動力は好働力!」や「ALL Sky」といった社風を表すキャッチフレーズがあり、それらのフレーズに魅力を感じたことが入社の決め手となったという、組込み開発エンジニアとして働く社員に、転職を志した経緯や具体的な仕事内容などをお聞きしました。
クライアント・システム開発事業部 技術部 カーエレクトロニクスグループ キャリア採用社員
教師を目指していた大学時代、授業で触れたソフトウェア開発に興味を持ち、システムエンジニアを志す。IT企業に就職し、システムエンジニアとして車載ECU開発を担当。そのなかで得た基礎的な知識と知見を生かし、上流工程にチャレンジするため転職を決意する。「原動力は好働力!」「ALL Sky」に理想の働き方が言語化されていると感じ、Sky株式会社へ転職。
注目が集まるモビリティ領域の最前線で活躍
現在担当している業務を教えてください
車載ECU(Electronic Control Unit)の開発をしています。車載ECUとは、自動車に搭載される組込み型電子制御ユニットの総称です。自動車領域でもIoT化が進み、1つの車両にさまざまなECUが搭載されています。私が担当しているのはカーナビやパワーウィンドウ、ルームランプ、ヘッドライト、非常時に稼働するバックアップ電源といった車載機器を制御するソフトウェアです。いわゆる下回り機能といわれる、ハードウェアに近い部分の開発を行っています。
モビリティ領域のソフトウェア開発も多く手がけているのでしょうか?
Sky株式会社は、多様な分野のソフトウェアを開発していますが、中でもカーエレクトロニクス分野では、国内の自動車メーカーや自動車部品メーカーとの豊富な開発実績があります。技術革新によって「人が運転する」「周囲と遮断された閉鎖空間である」といった自動車の概念が変わり、所有からシェアへと価値観も変わりつつあります。そんな中、モビリティ領域を取り巻く変化にいち早く対応して、必要な開発をサポートしているのがこの領域におけるSky株式会社の強みです。
具体的には、自動車業界に求められる「Connected(コネクティッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェア&サービス)」「Electric(電動化)」の「CASE」といわれる4つの領域での進化に必要なあらゆる開発をサポートしています。自動車1台に搭載される数が多く、機能も高度化しているECUに関しては、設計対象をコンピューター上でモデル化し、開発と検証を並行して行うモデルベース開発を行うことで工数の短縮と品質向上を図っているのも特徴です。
前職でのお仕事の内容について教えてください
新卒で入社した前職でも、車両の開発をしていました。といっても、ハードウェアを意識して進める現在の開発に比べて、前職はソフトウェアのみに集中した開発だったので、仕事の内容は大きく異なります。スマートフォンに例えると、スマートフォンにインストールして使うアプリケーションを開発していたのが前職で、「スワイプすると次のページに遷移する」「タッチしたら反応する」といった、スマートフォン本体で実現したい動きを可能にするソフトウェアを開発しているのが現職というイメージでしょうか。
前職とは求められるスキルや知見にも違いはありますか?
開発言語や、効率の良いソフトウェア開発のためのアルゴリズムなどは、開発の対象や考え方が変わっても同じように生かせる部分です。前職は7年間在籍したので、開発に必要な基礎能力は備わった状態で転職することができました。前職ではマネジメントもしていたので、転職後も早い段階からリーダーとしての仕事も任せてもらっています。ちなみに、ソフトウェアを設計する上で求められる、物事を体系的に整理して破綻のない筋道を立てて考えていく力は、大学で数学を学んでいたことで身についたのかもしれません。与えられた課題に論理的に向き合えると、トライ&エラーを最小限に抑えてスムーズに開発をすることができると感じています。
Sky株式会社の価値観が浸透するにつれ、仕事や部下との向き合い方が変わってきた
転職活動を始めた理由について教えてください
転職を考えた理由は大きく2つあります。1つは、前職では下流工程、かつ海外に委託するオフショア開発が多く、本格的に設計から開発に携われる機会が限られていたことです。決められた仕様や要件を形にする作業、海外の開発チームと顧客との橋渡し業務を続けていても、将来的なキャリアにはつながりにくいと感じていました。もう1つは、プライベートな事情ですが結婚したことです。前職は、元請け企業からの依頼がなくなれば仕事を失うリスクがあり、経済的な安定に不安がありました。共働きだった妻の就労状況が変化したこともあり、収入や待遇がもう少し充実している企業に転職して家族を支えていきたいと思い、転職活動を始めました。
Sky株式会社を選んだ理由を教えてください
希望に沿った企業をエージェントにいくつかピックアップしてもらった後、各社のWebサイトをチェックしていたときに見た、「原動力は好働力!」と「ALL Sky」というSky株式会社のキャッチフレーズが決め手になりました。Sky株式会社が「好働力」と呼んでいるのは、「仕事が好き」「仲間が好き」「会社が好き」「自分が好き」の4つの思いのことです。Webサイトには、「みんなが好きを力に変えて働いている」とあり、「どうせやるなら楽しいほうがいい」「楽しくないと仕事は続かない」と常々感じていた自分が求める環境に近そうだと思いました。
何事にも当事者意識を持って全員で取り組む文化を表す、「ALL Sky」も同じです。「1人ですべての開発をするより、得意分野が異なるメンバーとチームを組んで開発をしたほうが良いものができる」という、漠然とした思いを言語化してもらった気がして、Sky株式会社の志望度が高まりました。
仕事を通じて「原動力は好働力!」や「ALL Sky」の精神を感じることはありますか?
どちらも当たり前のものとして社員の中に根づいているので、「これがそうだ」とあらためて感じることは少ないかもしれません。ただ、入社して以降「原動力は好働力!」や「ALL Sky」の価値観が少しずつ自分の中に浸透し、考え方を良い方向に変えつつあることは実感しています。その最たる例がマネジメントです。前職では、部下をパワーで動かしていくような、昔ながらのマネジメントが主流でした。私のマネジメントのやり方もその流れをくんでいて、思うようにいかないと相手に感情をぶつけてしまうこともあったのを覚えています。
ですが、Sky株式会社に入社して、会社や仲間に愛情を持って楽しそうに働くメンバーを見ているうちに、まずは相手の立場に立って話を聞いてみるというスタンスへと自然に変わってきました。相手の事情に寄り添うのは回り道のようですが、自分の思いどおりに相手を動かそうとしていたときよりも、ずっとスムーズに開発が進むようになりました。
現在、リーダーとして3名のメンバーを見ていますが、それぞれが考えていることや目指していること、得意なことなどに沿って業務を割り振ったり、気持ち良く仕事をしてもらえるような声がけをしたりすることを意識しています。そもそもソフトウェアの設計には正解も不正解もないので、メンバーが出した答えが大きくずれていないことを一緒に検討し、たくさんの正解の中にあるベストを探すことをこれからも大切にしていきたいです。
ほかに、入社して変わったと感じることがあれば教えてください
上流工程では、顧客が実現したい機能とコスト、品質のバランスを見て全体の設計をするところから担当します。与えられた仕事を正確にこなすだけでなく、顧客の要望をかなえるためにかかる開発コストとその妥当性、現実的な落としどころなど、開発に先立って考えることが増えました。特に「この仕事をすることで、会社にどんなメリットがあるか」「将来的に収益化する可能性があるか」といったように、会社の利益という視点で目の前の仕事を見るようになったのは大きな変化です。会社の利益にひもづけて目標を考えると、利益や数字にこだわったものづくりができるので、成果が見えやすくモチベーションを維持できるのも良い点だと感じています。
マネジメントを極めて、より大きなチームを率いてみたい
これからやってみたいこと、取り組んでみたいことはありますか?
マネジメントがおもしろくなってきているところなので、もっと引き出しを増やして、もう少し大きなチームを任せてもらえるようになりたいです。ただ、チームをより良くする方法や体制について考えていると、集中して仕事のことばかり考えてしまうこともあるので、そこは改善すべき点です。休日は妻と出かけたり、一緒にゲームをしたりして過ごしていますが、これからは平日ももっとうまく仕事とプライベートの切り替えができるように時間の使い方を工夫したいと思います。
Sky株式会社の最大の魅力は、「ALL Sky」の精神を持った優秀な仲間がたくさんいることです。1人ではできることや進化のスピードに限界がありますが、1人のために全員が惜しみなく知恵とアイデアを出し合うSky株式会社なら、必ずブレークスルーできるはずです。上手に周りの力を借りながら、新たに入社される方々と一緒に成長していけたらうれしいです。
組込み開発エンジニアに聞く3つの質問
働きやすさを感じるのはどんなとき?
拠点が東京・大阪・名古屋・福岡などの主要都市にあるので、通勤がしやすいと感じます。また、「ALL Sky」という文化のもと、グループの垣根を越えてフォローし合っていることも働きやすさを感じる点です。
5年後、どんな仕事をしていたいですか?
いろいろなチームの課題を解決していき、Sky株式会社全体で体制や利益を考える仕事をしていたいと考えています。もちろん、その前にさまざまな現場を経験し、引き出しを多く持ちたいと思います。
Sky株式会社への転職に興味を持った方への応援メッセージをお願いします
Sky株式会社は、「ALL Sky」の文化によって、何か困っていることがあれば会社全体で改善していく会社です。転職の際に感じる不安もかき消すくらい周りの協力が得られるため、安心して入社してください。