自社商品を10商品へ拡大

東京での採用も加速し、開発体制の強化へ

自社商品を10商品へ拡大

自社商品開発の企画・開発を手掛けるICTソリューション事業部。今後、東京での開発部門の採用を積極的に取り組む方針を掲げています。開発部門の責任者の二人に、これからの開発の方向性やSky株式会社ならではの仕事のやりがいについて語っていただきました。

  • 人物1
    ICTソリューション事業部 開発部開発課事業部長
    1998年にアルバイトとして入社。自動車向け基板検査システムや学校向けグループウェアサーバーなどを手掛け、現在は自社商品全般の開発を統括する。
  • 人物2
    ICTソリューション事業部 開発部開発課次長
    2005年にキャリア採用で入社。車載ECU、複合機開発などの経験を経て、現在は自社商品開発の現場リーダーとして、主に「SKYSEA Client View」の開発を担当。

ICTソリューション事業部の​開発業務に​ついて​教えてください。

自社商品の開発に取り組んでいます。現在は、クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」や学習活動ソフトウェアの「SKYMENU」シリーズをはじめ、シンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client」、医療機関向けの「SKYMEC IT Manager」などの開発に携わっています。メンバーは8月時点で東京に12人、大阪に256人が在籍しています。

メンバーは50~70人ずつ商品ごとに分かれ、さらにその中で機能ごとに2~10人ほどのチームに分かれて開発しています。人数構成からもわかるように、開発の主体は大阪ですよね。

そうですね。今は大阪本社の一つのフロアで、商品の垣根なく開発を進めています。それぞれの商品の要素技術は似ているところが多いので技術に関する疑問点や、予想しうる不具合などについて気軽に情報共有して、相乗効果で商品の品質を高め合う取り組みが積極的にできています。これはICTソリューション事業部の開発部門の大きな特長といえます。

縦割りではない​強みが​あるのですね。

はい。商品の技術的なことについて情報共有が気軽にできることは大きなメリットだと思います。パーティションなどで商品ごとのチームで座席が区切られているわけではないので、ほかのチームが悩んでいるのが聞こえてくると自分のチームでのトラブルの経験などを基にアドバイスするという、いい意味での「お節介文化」が根づいていますよね。

自社商品開発の部門だけでなく、会社全体として困っている人を放っておけない人が多いですよね。みんなで協力し合う「ALL Sky」の精神がしっかり根づいています。その現れとして、普段から会話の多い会社だと思います。

そうですね。それに自部署だけでなく、システムサポート、営業、販促企画など他部署の人たちとの垣根も低いです。日常的にお客様からの要望やトラブルへの対応など困りごとについて相談を受けますし、お客様との打ち合わせに開発メンバーが参加することも多いです。各方面から信頼されていることを感じられますよね。

開発者とお客様との​距離も​近いと​いう​ことですね。

はい。打ち合わせはお客様から直接、お困りごとや実現したいことなどについてお話を伺える貴重な場です。そこから機能の仕様や画面の操作性まで開発メンバーが考えてお客様に方向性を提案し、お客様と一緒にレビューして作り上げていきます。

上流から関わりたい方には、本当にやりがいがある組織ですよ。実際のところお客様の要望はざっくりとしたものが多いです。そこから、自社商品をどのように作り上げていくのか考えていくというのは、モノづくりをやっている実感がある。しかもお客様からの喜びの声を直接いただくこともできます。

お客様の姿が見えているというのは開発する上で大きなメリットですよね。

上流の​企画の​部分から​開発メンバーも​携わり、​主体的に​関われる​ことが​やりがいに​つながっているのですね。

そうですね。自分が提案した仕様や機能を商売につなげていく実感を持つことができます。責任も大きいけど、本当に喜びややりがいを感じられますよね。

これは本当にそうですね。当然ですが良いものをリリースすれば必ず反響があります。あるお客様の要望から取り入れた一つの機能が、ほかのお客様にも喜んでいただけるというような広がりがあったときはうれしいものですよね。

新型コロナウイルス感染症の拡大により対面での展示会などはなくなってしまいましたが、以前は商品の説明員として参加していました。そこでもお客様に直接商品について紹介することができ、関わりを持つことができていました。「要望した機能が搭載された」とか「この機能が便利だからよく使っている」とか、お客様の生の声はもっと商品を活用していただくためにはどうすれば良いか考えるきっかけにもなりますし、モチベーションにつながりますね。

開発職が​お客様と​直接関わる​ことは​珍しいのでしょうか?

一概には言えませんが、営業やサポートなどを経由することが多いのではないでしょうか。私たちはダイレクトに声を聞いて、要望について理解し、それを実現するための仕様づくりから検討することができます。これは非常に良いところだと思います。

ただ、要望をそのまま機能として落とし込むわけではないのが難しいところです。パッケージソフトウェアですから要望を基に、多くのお客様に使っていただけるよう汎用性を持たせることが重要になります。試行錯誤しますが、自分たちの商品を作り上げている実感が持てます。

自社商品を​10商品へ
事業部を​またがった​開発を​進めたい

これからの​ICTソリューション事業部が​目指す​ところは?

自社商品を10商品に増やす方針が決まっています。今後ますますクラウド化が進むなか、DXを推進するような商品を新たに展開することになると思います。

現在はセキュリティ、教育現場といった限られた分野に向けて商品を展開していますが、これからはもっと幅広い分野に対して商品をリリースしていく方針ですね。

幅広い​分野の​商品を​どのように​増やしていくのでしょうか?​見通しを​教えてください。

一つの事業部で10商品の開発をすることは非効率な部分が出てくるので、事業部間をまたがった開発を進めたいです。クライアント・システム開発事業部と連携することで、得意とするAIやデータ分析、クラウド基盤の構築といった技術を生かしながら、知識、経験、人員などを最適化した体制での開発を加速させたいです。開発だけでなく、販促企画、システムサポートの面でも連携を深めていきたいと思っています。

連携していくなかで、クライアント・システム開発事業部からは、仕事のプロセスや段取りの踏み方など、特に仕事の進め方に学ぶところがありますね。そのほかにも、お客様の要望を要件として落とし込むことや、技術の面でももちろん新鮮な部分があります。事業部間の壁も低く、連携していける環境にあると思います。知らないことを共有し合って、お互いに良い部分を吸収しながらコラボレーションしていきたいです。

事業部間を​またがった​開発へと​変わっていくのですね。

そうですね。あと、ただやみくもに商品を増やすのではなく、SI拡大につなげることも大事だと思っています。お客様の課題解決に向け、自社商品を軸にSIを行っていけば提案の幅も広がります。そのためにも自社商品で多方面の業務をまかなえるラインアップにしていかなければなりませんし、その相乗効果でSIもより拡大していける未来になっていかなければならない。

それには人手が必要となりますよね。

そうです。ですからお客様のお困りごとに、より柔軟に対応するためにも東京での開発の体制を強化していきます。

東京と​大阪、​離れた​拠点で​スムーズに​開発を​進めるのは​難しそうな​イメージです。

会社からiPhoneやノートPCが貸与されていますし、社内ブログや社内SNS「Skyなう」などコミュニケーションツールが充実しています。コロナ禍の前からどこにいても社員同士が密にコミュニケーションがとれるように会社として注力してきた経緯があります。

先ほど一つのフロアで開発している強みをお話ししました。確かに情報共有はスムーズですし、情報漏洩防止にもなります。しかしコロナ禍でテレワークが余儀なくされたことにより、コミュニケーションツールを活用しながら、メンバー同士が離れていても開発を進めていく経験を積み重ねることができました。働き方が変わったなかで、どこにいてもこれまでと変わらず仕事ができる体制を一層整えられたことが、今回の判断につながったのだと思います。

確かにテレワークにより、働く場所が離れていても仕事を進めていけるという自信が持てるようになりましたね。

コロナ禍が​東京での​体制強化を​後押しした形ですね。​そも​そもなぜ​東京での​自社商品開発を​強化するのですか?

人員強化の背景にはIT人材の不足があると思います。会社として10商品を開発していく方針を掲げているわけですから、実現に向けてはどうしても人手が必要です。エンジニアは首都圏に多いという声もありますし、大阪だけでは人手の確保がどうしても難しい。

そのとおりです。開発のために人手を割けるだけでなく、東京に人が増えれば首都圏の案件で障害などが発生した場合にも、すぐに現場に行って対応できます。これも大きなメリットですよ。

現在も​東京に​自社商品開発の​メンバーは​いらっしゃいますが、​どの​ように​開発を​進めているのでしょうか?

東京のメンバー12人は、おおよそ半数ずつ「SKYMENU」シリーズと「SKYDIV Desktop Client」の商品に分かれて開発を行っています。東京でも大阪でも仕事の進め方は変わりませんよ。

すでに東京と大阪のメンバーが混成したチームがあり、既設のテレビ会議システムやWeb会議システム「Zoom」を使ってレビューや定例の会議を行ってコミュニケーションをとっています。このことからも働く場所は弊害にならないと実感していますね。コロナ禍により、拠点の垣根がさらに低くなったと思います。

人数構成だけをとると、大阪のサテライト的な位置づけに見えるかもしれませんが決してそうではありません。

そうですね。東京にもすでに、「SKYMENU」シリーズで機能開発のチームリーダーがいますからね。

東京の​開発拠点は​すぐに​人員を​強化していく​方​針でしょうか?

まずは少人数からスタートしていくことになると思います。東京の現状の人数では、育成体制が万全に整っているとは言えないので。徐々に大阪、東京が一緒になって開発していく体制を整えていきたいですね。

新卒採用のメンバーが1人、東京に在籍しているのですが、みんな張り切って前向きに育成に取り組んでいますよね(笑)フォロー体制はできつつあると思います。

そうですね。ただ、褒めて伸ばすか、足りない部分を指摘して伸ばすかは人それぞれですし、ソースコードを見て何を指摘するかという技術的な面においても、育成というのは杓子定規にはいかないところがありますよね。研修だけでは学べないこともあると思うので、現在のメンバーには着実に育成経験を積んでもらいたいです。

新しい​ことに​前向きに
取り組める方とともに​頑張っていきたい

入社した後、​将来的に​どういった​活躍が​考えられますか?

これから入っていただく方にも早く役職者になっていただいて、後輩を指導する役割に回っていただきたいですね。すでに東京にも機能開発のチームリーダーはいますし、ゆくゆくは商品のリーダーを担っていただくことも考えられますよね。

もちろん。やる気があればそういった活躍が可能でしょう。とはいえ東京だけで一つの商品を完結させるのではなく、私たちが目指しているのはあくまで東京、大阪での分散開発です。Sky株式会社ならではの豊富なコミュニケーションツールをフル活用しながら開発を進めていきたいです。

では​東京と​大阪の​メンバーが​一体と​なって​開発を​進める​ために、​どのような​人材を​求めていますか?

大阪のメンバーとの密なやりとりが必要になりますから、チームで仕事をする意識を持ち、報連相がしっかりできてコミュニケーションを主軸において仕事を進められる人でなければなりませんね。積極的に周りを巻き込んでいくような人でないと、東京でこぢんまり仕事をすることになって埋もれてしまいます。

確かに、ほかのチームとの技術的な情報共有も重要ですし、コミュニケーション力は欠かせないですね。あと、自社商品開発はお客様の視点はもちろん、システムサポートの立場で言えば不具合が出たときの調査のしやすさ、営業の立場ならお客様へのデモンストレーションで説明しやすい機能や受けの良い画面など、さまざまな視点に立って考えることが求められます。その視点と技術力を融合させて、商売に結びつけられることも大切です。

技術の​面では​いかがでしょうか?

東京の現状の人員は少ないので、やはりある程度の技術力があって仕事を進めていくことができるということも重要だと思います。技術を貪欲に吸収する姿勢で仕事に取り組んでほしいです。

先ほどお話ししたSky株式会社の自社開発の特長でもある、上流から下流までやりたいという人も良いですね。独りよがり、技術よがりではなく、技術をお客様のために便利な機能として生かしていくという意識を持っていることも重要な点です。

たくさん​望むことがありますね。

そうですね……(笑)でもまずは東京で大阪と同等の環境を整えるための下地作りの時間が必要ですから、新しいことに挑戦したいという前向きな気持ちで取り組んでいただける方とともに頑張っていきたいですね。これから東京での採用が加速していくので、良い人材に出会えることを楽しみにしています。

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