Key Personに聞く | Skyの開発職に求めるものとは

Key Personに聞く | Skyの開発職に求めるものとは

キャリア採用で開発職として入社される方に、Skyの現場が求めることとは。ソフトウェアの受託開発を手掛けるクライアント・システム開発事業部で長年活躍してきた、業務系システム開発、モバイル開発の2グループの採用責任者に話を聞きました。鍵を握るのは「社風」――。

  • 人物1
    クライアント・システム開発事業部 技術部
    ビジネスソリューショングループ
    副事業部長
    1999年 4月入社。国内主要メーカー様の製品および連携システムの開発で培った実績をベースに、お客様ごとのニーズに合わせたビジネスシステムの設計・開発を行っています。
  • 人物2
    クライアント・システム開発事業部 技術部
    モバイルソリューショングループ
    副事業部長
    1999年 4月入社。スマートフォンやフィーチャーフォンの開発で豊富な経験・実績があり、Android開発においてはOSバージョン間の差異、各端末メーカー様の仕様差異に応じた幅広い対応が可能です。

技術に​優れた​スペシャリストより、
チームで​仕事を​進められる​方が​理想

お二人が​所属する​グループに​ついて​教えてください

私たちが所属するクライアント・システム開発事業部には、主に組込み系の開発を行うグループと、業務系システムの開発を行うグループ、そしてソフトウェアの評価/検証を行うグループがあります。私はそのうちの業務系システム開発を受け持つビジネスソリューショングループ(以下、BSグループ)を担当しています。

私は主に、タブレット端末やスマートフォンを活用したサービス、ソリューションなどの開発を行うモバイルソリューショングループ(以下、MSグループ)を担当しています。

開発職の​方を​面接する​ときに、​特に​重視している​ポイントは?

面接のなかで特に意識しているのは、「Skyの社風に共感していただけるか」というところだと思います。どの会社にも社風というものはあると思いますが、まずはSkyという会社の社風に合わなければ、せっかく入社していただいても長く働いていただけない可能性があります。ですので、これはすべての方に対して共通して重視するポイントです。

具体的に言うと、まずは「ALL Sky」の社風に合うかどうか、ですね。
Skyでは一人で仕事をするのではなく、チームで業務を進めていくことが多いので、コミュニケーション能力はもっとも重要な要素になってくると思います。コミュニケーションをしっかりとって周りのメンバーと連動して開発を進めていくことが肝になってきます。技術力ももちろん重要なんですが、ほとんどの仕事で10~20名のメンバーとともに働きますから、そういう環境で「会話ができない」というのは、「仕事ができない」ということにつながってしまいます。明るく元気で、前向きにハキハキとお話しいただける方が向いていると思います。

企業によっては、「個人の技術力があれば、それでいい」というところもあると思いますが、Skyは違います。Skyの社員にはそういったスペシャリストよりも、周りとのコミュニケーションも含めてバランス良く動いていけるゼネラリストが多いですね。社員それぞれの強み、弱みを互いに補完し合いながら、最後までみんなで考え抜いて仕事を進めていくというのが、Skyのスタイルなのだと思います。

お客様の​ニーズを​どれだけ​引き出し、
成果物に​反映していけるか

お客様と​やりとりするなかで、​コミュニケーション能力は​どのように​生きてくるのですか?

私たち開発の仕事は、人と人とのつながりがとても大切ですので、お客様とSkyの担当リーダーとの相性にはすごく気を遣っています。そもそもソフトウェアというのは目には見えないものですから、お客様とその成果物についてどれだけ意識を合わせていけるかが重要になってきます。仕様書にすべてが書かれているわけではないので、お客様のニーズをどれだけ引き出して、成果物に反映していけるかが一番大事です。
例えば、お客様から「電卓」の開発を依頼されたとします。自分の頭の中では、電卓と言えば足し算、引き算、かけ算、割り算ができれば問題ないと考えるかもしれませんが、お客様は四則演算だけでなく、ルートとか累乗も計算できるものを望んでいるかもしれない。そうなったときに、どういう機能をお客様が必要としているのかをしっかりとお伺いし、理解して業務を進めていく力が重要になってきます。
あとは、いただいた業務をチームで進めてもらうために、お客様からのご要望や目的などをしっかりとメンバーに落とし込んで理解してもらわないといけません。お客様の思いを読み取るコミュニケーション能力と、メンバーにしっかりと要望を伝えるコミュニケーション能力の両方が必要なんです。ですので、Skyで活躍しているリーダークラス以上の社員は特に話すのが上手な人が多いです。

ほかに​どのような​Skyの​社風が​選考の​なかで​重要に​なってくるのでしょうか?

Skyは「商売」というものを非常に大事にしている会社なんです。顧客満足はもちろん重要ですし、自分たちが一番求めていかなければならないことだと思っています。ただ、企業である以上はしっかりと「商売」を意識して、利益を追求していかなければなりません。大切なのはそれが「適切な利益」であるということです。お客様にも利益を得ていただいて、お互いが「Win-Win」の関係を続けていくためにはどうすればいいのか、それを考えられるのがSkyの社員なんだと思います。
「商売」の基本は、どれだけ多くの情報を集めて周りに共有し、チームで対策を考えるかだと思っています。私が所属する部署では2か月に一度、「リプレースミーティング」という会議で営業担当や現場の社員たちが集まって、自分たちの業務をどのように拡大していくかを話し合っています。お客様にどうやって競合他社からSkyに乗り換えてもらうか、シェアを獲得していくかについて計画を立て、期日を設けた上で実際に行動していきます。そこで実績が出ればもちろん良いのですが、結果だけでなくそのためにどんなツールを活用したのか、シェアを拡大するためにどういうアプローチをしたのか、といったプロセスにも目を向けるようにしています。
新しいお客様を見つけ、仕事を新規開拓していくのは営業担当の役割かもしれません。ただ、すでにお仕事を依頼いただいているお客様に対して、さらに多くの業務をいただけるように働きかけていく役割は、開発を担当する現場のエンジニアが担っていかなければなりません。私たちはこれを「現場営業」と呼んでいるのですが、そのためには情報収集を行ったり、お客様とどうやって親密な関係を築いていくかがとても重要です。
ですので、そういったSkyの「商売」についての考え方に合致するかを見るためにも、面接では、応募者の方がこれまでにお客様や競合他社の情報、業界全体としての情報などを自発的に収集されてきたかどうかもお聞きしています。

常に​新しい​ことに​興味を​持ち、
最新の​技術を​追求する​向上心が​重要

どのような​性格の​方が​Skyで​活躍していただけそうですか?

「向上心」は重要だと思います。面接でも向上心をお持ちかどうか、という部分は見ていますね。年齢によって見るポイントは違うのですが、「自分自身がどういうエンジニアになりたいのか」という考えを明確にお持ちの方は、優先的に採用させていただいています。
今までやってきた仕事を振り返ってみて、今後どのように自分が変化していきたいのか。そこが語れる上で、「やりたいです」という気持ちだけではなく、「やりたいので今もこういう努力を続けています」という意識を持っていることが重要だと思います。
例えば応募者の方に、「今まではシステムのこの部分しか開発に携われなかったけれども、自分はこのシステムの基盤部分を作る仕事がしたいと思ってきました。家でPCを購入して独学で勉強して、それを会社にもアピールしました。それでも挑戦させてもらえなかったので、Skyでなら自分の希望が実現できると思い、応募しました」と言われたら、「この人と仕事がしたい」とこちらも思いますね。年代別で言うと、20代の方に対しては、現状お持ちの技術力についてはそれほど期待はしていません。それよりも、こういった向上心や、これからどこまで成長していただけるかといった部分を見ています。
ただこれが30代になると、求めるものが少し違ってきます。組織としてのバランスも意識していきたいので、チームを束ねるリーダーとして活躍できるマネジメント能力をお持ちか、という視点でも見ていくことになります。大学を卒業してSkyに入社し、MSグループで30歳を迎えた社員の場合、10~20名規模のチームのリーダーとして働いている人もいます。ですので、30代でプログラマーの経験しかないとなると難しいかもしれません。ただ、これまでの環境が恵まれていなかっただけで、面接でお話しさせていただいて可能性を感じる方だった場合には、採用させていただくケースはあります。

そうですね。マネジメント能力については私も重視していて、プロセス・マネジメントとプロジェクト・マネジメントの2つができるかどうかは、面接でお話しするなかでも見ています。プロセス・マネジメントについては、システム開発のさまざまなプロセスのなかで必要なインプット、アウトプットは何なのか、成果物の定義はどのように進めてきたのかといったことを伺うようにしています。
プロジェクト・マネジメントに関しては、プロジェクトを成功させるための工程・工数管理や、リスク・課題管理、品質管理といったところをこれまでどういう手法で行ってきたのかを伺います。あとはPDCAを回してどのように改善活動を行ってきたかも聞きます。どういう課題を見つけて、どういうゴールを設定して、改善の結果どういう成果が出たのか。目標や結果を数値で話していただけると、とても納得しますね。

それぞれの​グループで​必要と​される​技術は​どのような​ものなのでしょうか?

BSグループではCOBOLのような基幹系のメインフレームに注力するつもりはあまりなくて、それよりもオープン系、Web系と言われる技術領域が主になります。開発言語で言えばJavaやC#になってくるので、少なくともそういった言語の仕様をきっちり理解されているか、これらを使った開発経験があるかを面接でもお聞きするようにしています。オブジェクト指向言語なので、例えばクラス設計でどういうふうにやってきたのか、というところも見ています。
業務系システム開発が組込み開発と違うのは、Javaの知識だけでなく、データベースに関する知識も必要だというところです。それに、フロントエンドのJavaScriptについても理解していないといけない。データベースなら普通にSQLが書けるのか、もう少し突っ込んでデータベースの論理設計ができるレベルなのか。そのあたりの技術的な質問をさせてもらって、確認するようにしています。

MSグループでは、モバイル端末に関する開発が中心になりますので、独自の技術領域についての経験が必要なのではと思われるかもしれませんが、実際に必要な技術領域はBSグループで求められるものに近いです。BSグループではサーバーで動作するアプリケーションが中心で、MSグループの場合はそれにスマートフォン上のアプリケーションも組み合わせていくことになりますが、技術要素はかなり類似しています。
開発言語にしても、あまり特殊なものは使いません。Java、C++ができないとだめ、ということもありません。ただ、そういった言語を新たにマスターする意欲と素養は必要だと思います。ソフトウェア業界は日進月歩で技術が変化していきますので、常に新しいことに興味を持ち、最新の技術に触れていきたいという向上心をお持ちの方を求めています。変化することを「大変だ」ではなく、「おもしろい」と捉えられる方が活躍できると思います。
いずれにしても、グループに関係なく共通した選考基準としては、これまでにお伝えしたようなSkyの社風に応募者の方が合致するかどうか、共感していただけるかどうかが、もっとも重要だと考えています。その部分で問題ないと判断した場合には、BSグループ、MSグループ双方で協議して、その方の希望やスキルを生かすかたちで配属を決めていくこともありますね。

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