DX推進やUI / UXデザインのコンサルティングに注力

業務系システム開発

DX推進やUI / UXデザインのコンサルティングに注力
  • クライアント・システム開発事業部 技術部 ビジネスソリューショングループ事業部長
    1999年に新卒採用で入社。通信プロトコル・近距離無線等のシステムのベースポーティング、デバイスドライバの開発などに携わり、プロジェクトマネージャーを経て、業務系・Web系開発部門の責任者として組織づくり、戦略立案を担う。

第3の​成長を​目指し、​要件定義前から
お客様を​支援できる​エンジニア集団へ

多様化する​ビジネスソリューションに​求められる​変化

ご存じの方も多いと思いますが、長年にわたり弊社の受託開発事業は組込みソフトウェアが中心でした。しかし、業務系システム開発も直近の約10年間で大きく事業規模を拡大し、2021年度にはついに売上100億円を超える規模にまで発展しました。私は、この10年間をビジネスソリューショングループ(以下、BSグループ)の第2成長期と呼んでいます。この期間に手掛けてきた案件の多くはWebアプリケーションなどの開発が多いのですが、この先の第3の成長を実現するため「DX推進ソリューション」と銘打って「クラウドコンサルティング」「データ分析」「ERP」の3つの領域に注力しています。

業種業態を問わず、多くの組織がDX推進に取り組むなか、求められるビジネスソリューションは多様化し、業務系システム開発を取り巻く環境も大きく変化しています。特に近年は、ノーコードやローコードの開発が注目されています。弊社では、ローコード開発のご要望に対して、プラットフォームの選定から計画立案、PoCによる実現可能性や効果の検証、実際のシステム構築、構築支援までをご提供し、システム構築後のアフタフォローなどの支援もしています。

ソースコードを書かなくても、機能部品やテンプレートを組み合わせてアプリケーションが開発できる手法が普及することは、より多くの人がWebアプリケーションを開発できるようになることを意味します。これは、プログラミング技術を提供することが業務の大半を占めているエンジニアにとっては、ある意味で大きな脅威となり得ます。もちろん、すべてのシステムがノーコード・ローコードで開発できるわけではありませんので、従来型のWebアプリケーション開発も継続すると思われますが、こうした開発手法が増えることはエンジニアに求められるスキルの変化につながり、業務系システム開発における一つの転換点になると考えています。

要件定義前の​最上流フェーズから​お客様を​ご支援する​ために

こうした時代の変化に対し、私たちは要件定義前のフェーズからお客様をご支援できるよう、先ほど挙げた3つの領域に力を入れているというわけです。例えば、現在さまざまな既存システムのクラウドリフトやクラウドシフトが進んでいますが、クラウドを最適に活用するには、インフラ構築においても専門性が高いノウハウが必要になります。同様に、システムに集約されたビッグデータを効率的かつ的確に分析することにも経験や知見が必要です。また、業務効率化を図るためのERPについても、導入するシステムと業務プロセスがマッチするかを確かめるフィット&ギャップ分析などが欠かせないため、システムのみならず業務知識など専門的な知識が求められます。弊社のお客様からも、こうしたコンサルティング視点でのご支援が求められています。

加えて、クラウド化を機に「使いにくい既存システムを刷新したい」という要望が非常に増えており、弊社では先の3つの領域に加えて、UI / UXデザインについてもコンサルティング視点で取り組んでいます。本来、デザインとは設計を意味する言葉であり、単に見栄えを整えたり印象を派手にしたりすることだけを目的としたものではありません。弊社ではデザイナーとエンジニアが密に連携し、より機能的に設計された「使いやすさを追求したデザイン」を目指しています。

使う人のことを考えて設計するUI / UXにも、コンサルティング視点で取り組む。

これらはすべて、単にWebアプリケーション開発を請け負うのではなく、プロジェクト計画の立案や、システム化要件の実現性を確認するといった「要件定義以前」の最上流フェーズからお客様をご支援できるようになるための取り組みです。もちろん、現在もWebアプリケーション開発は事業におけるボリュームゾーンであり、すぐにこの状況が変わるということではありません。将来にわたり、より多くの開発案件を獲得するために、新たな領域での取り組みを広げているとご理解いただければと思います。

これまでの​経験が​生かせる​フィールドも​広がっている

従来型の開発においても、さまざまな変化があります。例えば、本年(2022年)1月に発売した自社商品、営業支援 名刺管理サービス「SKYPCE」の開発には、BSグループからも多数のエンジニアが携わりました。主に名刺情報を閲覧・管理するためのWebアプリケーション全般、クラウドを介したデータのやりとり、名刺データを管理するオンプレミスサーバー関連など、Webフロントエンドおよびバックエンドの広範囲をBSグループが担当しました。このように、お客様から依頼を受けて受託開発を手掛けるだけではなく、自社商品の開発にも携われるようになっていることも新たな変化です。

また、組込みソフトウェアの開発で培った技術を基盤として、新しい潮流も生まれています。例えば、自動車業界では「CASE※」など新しい領域での技術革新が注目されていますが、車外通信やクラウド、サーバーエンドなどの領域において、BSグループが有する技術が生かせるフィールドが多くあります。そのほか最近の車載関連では、損害保険会社が契約者にドライブレコーダーを貸与して提供しているサービスが、新しい事例として挙げられます。これは、ドライブレコーダーに記録された映像を事故解決に役立てるためだけのサービスではありません。CAN(車載ネットワーク標準の通信プロトコル)を通じて車体から取得した走行データ等を解析することで「急ブレーキや急発進が多い」といった運転者の運転傾向を分析したり、カメラが撮影した映像を画像認識技術によって解析し、前方衝突や車線逸脱の警告を発したりすることで運転をサポートし、事故を未然に防ぐために活用されています。こうしたサービスには、弊社が組込み分野で長年カーエレクトロニクス開発に携わってきた経験と、BSグループのデータ分析をはじめとする多くの技術が生きています。

  • Connected(コネクティッド)、Autonomous(自動化)、Shared & Service(シェア&サービス)、Electric(電動化)の頭文字を取った自動車産業の変革を表すキーワード

チャレンジングな​環境で​活躍できる方を​求めています

このように、弊社を志望してくださるエンジニアの方々にとっては、これまでの経験を生かしつつ新たなサービスの開発に携わる機会があり、さらにスキルチェンジによって最上流から開発に携わる機会もつかめる環境です。それは、Sky株式会社のBSグループが第3の成長を成し遂げるための挑戦であると同時に、転職を考えるエンジニアの皆さまにとっても、常に新しい領域に挑戦できる環境だと思います。

こうした背景からも、やはり弊社には「チャレンジ精神が旺盛な方」が合っているのではないでしょうか。弊社が長年掲げてきた採用テーマ「好働力」という言葉が表すとおり、未知の領域であってもチャレンジ精神、チームワークを発揮して「仕事を楽しめる方」が弊社の社風にマッチすると思います。現状に甘んじることなく、新しいことに挑戦していく方であれば、その思いを生かせる機会がきっとあると思います。この点は、どれだけ企業規模が大きくなろうとも変わりません。

その上で、注力領域において求める経験やスキルを挙げると、クラウドコンサルティングではAWS関連業務の経験やAWS認定資格が生かせることは言うまでもありません。また、データ分析ではデータサイエンティストのスキルはもちろん、DB設計の経験を生かしてスキルチェンジしていただくことも可能です。ERPについては業務知識が必須となるため、特に会計業務や基幹業務に関わった経験がある方を歓迎しています。

なお、沖縄支社や福岡支社を中心に、地方支社においてもBSグループのメンバーが多く在籍しています。また、新たに札幌支社でもBSグループのメンバーが稼働を始めます。今後も地方支社の活用は加速していくと思いますので、弊社の支社があるエリアに優秀なエンジニアの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介いただければと思います。

冒頭に申し上げたとおり、約10年間の第2成長期を経てBSグループが担う事業は100億円を突破しました。さらに今後の10年間で弊社の事業活動の大きな柱へと発展させていきたいと考えていますので、ぜひ皆さまのお力をお貸しいただければ幸いです。

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