Key Personに聞く | 現場が求める好働力とは――

Key Personに聞く | 現場が求める好働力とは――

パッケージメーカーとしての根幹を担う開発部と、そこで培った技術をお客様につなげるシステムサポート部。各グループの採用責任者に、Sky株式会社にマッチする人物像について聞きました。

  • 人物1
    ICTソリューション事業部 開発部 開発課副事業部長
    1999年 4月入社。情報家電の組込み開発や、自社パッケージ商品「SKYMENU」シリーズの開発を担当した後、「SKYSEA Client View」の開発に立ち上げから携わる。
  • 人物2
    ICTソリューション事業部 システムサポート部部長代理
    1999年 7月入社。「SKYMENU」シリーズなどの自社パッケージ商品の提案や環境構築、アフターサポートに携わるほか、ITインフラの構築や保守運用なども担当。

お客様の​立場に​立って​ニーズを​捉え、
いかに​課題の​解決に​つなげられるか

お二人が​所属する​グループの​仕事内容を​教えてください。

開発部では、クライアント運用管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」や、教育機関向けの学習活動ソフトウェア「SKYMENU」シリーズ、医療機関向けのIT機器管理システム「SKYMEC IT Manager」といった、自社パッケージ商品の開発を行っています。また、シンクライアントシステムである「SKYDIV Desktop Client」のリリースを目前に控えていて、現在その開発にも注力しています。

システムサポート部では、パッケージメーカーとSIerの2つの役割を担っていて、自社パッケージ商品やシステムを利用するお客様に対し技術的なサポートを行っています。パッケージメーカーとしては、自社パッケージ商品の環境構築や使用方法のレクチャー、アフターサポートを行っており、フィールドエンジニアが担当しています。SIerとしては、お客様への要件ヒアリングや提案、環境構築や保守運用などを行っており、インフラエンジニアが担当しています。

仕事を​進めていく​上で​大切に​している​ことは​何ですか?

開発部で言いますと、ソフトウェアを利用するお客様の立場になって、「本当に使いやすい機能とは何か」を考えぬくよう心掛けています。また、インタフェースや仕様書などの資料においても、そこに書かれた単語や文章から「どんな機能なのか」「どんなメリットをもたらすのか」が、お客様に伝わるようにわかりやすくまとめることを意識しています。

お客様と直接折衝を重ねる私たちも、お客様の立場に立つことを大切にしています。お客様との話し合いのなかで顕在化したニーズを捉え、いかに課題の解決につなげられるかが重要ですから。

SKYSEA Client Viewが現在、多くのお客様にご利用いただいているのも、このお客様視点に重きを置いてきたからだと思います。SKYSEA Client Viewは元々後発の商品で、リリース当初は競合企業が25社ほどいました。初めの頃は誰にも相手にされない状況で、シェアを獲得するのに非常に苦労しました。そこで、お客様の立場に立つことを意識し、開発に取り組んだ結果、USBメモリの管理機能に行き着いたんです。
当時、USBメモリのデータ持ち出しによる情報漏洩リスクが危険視されていて、USBメモリの使用を制限できるようにしたいといった声がお客様からあがっていました。ちなみに、競合製品の中で同様の機能を搭載している製品はありませんでした。この機能を作れるかどうかはわからないけど、お客様のニーズがあるんだからチャレンジしてみようということになり開発。この機能を搭載できたおかげでシェアの拡大につながりました。

そのほかに、管理職の立場としても、仕事を進める上で大切にしていることがあります。メンバーに業務を割り振る際、各メンバーのやりたいことやスキルに合わせるよりも、そのメンバーがまだ経験していない「ワンランク上の業務」を担当してみてはどうかと提案しています。できるかできないかはさておき、業務を任せるだけでなく裁量を多く与えて、メンバー自身で考えてもらうようにしています。もちろん、業務を投げっぱなしにするのではなく、相談を受けた際はわれわれも上司としてフォローします。
業務のなかで七転八倒することもあるかもしれませんが、そうした苦労を通じてお客様にご評価いただけたときの、達成感ややりがいを感じてもらいたいと思っています。

今まで経験しなかった業務も「結構面白いな」と新たな魅力を感じてもらえたら、われわれとしてもうれしいですからね。

そうなんです。ワンランク上の業務経験を通じて、その方自身のできることの枠をどんどん広げていただきたいと思っています。

開発部では、パッケージメーカーとして品質チェックや不具合にも、シビアに対応しています。現在11,000ユーザーものお客様がいらっしゃるので、もし何かトラブルが起きてしまった場合は、その11,000ユーザーすべてのお客様に影響が及ぶ可能性があるからです。
開発段階において、トラブルにつながりかねない事象が発見された場合は、その内容を社内ブログでメンバー全員へ周知しています。それ以降、同じ事象が起こらないようにするためです。もちろん、事象のもととなった担当者を責めたりはしません。それよりまず、メンバーへ周知することを最優先してもらっています。悪い内容こそ早く報告してもらい、そうした情報共有こそが正義となるように、現場の雰囲気づくりをしています。
何かトラブルが起こったときに、素早く対処しようとするメンバーの姿勢やチームワークの良さは、弊社ならではだと思います。そういったところは非常に頼もしく感じているので、今後もそういったメンバーが増えてくれるとうれしいですね。

何事にも​自分事と​して​首を​突っ込み、
チームに​働きかける​積極性が​大切

社風である​「好働力」は​どんな​ときに​感じますか?

時代の変化とともにお客様のニーズも変わるので、それに合わせて自社パッケージ商品も新しい機能を搭載していかなければいけません。例えばSKYSEA Client Viewでいうと、去年までは「サイバー攻撃対策」をコンセプトに開発を行っていましたが、最近では「働き方改革」を支援するための機能の開発にも注力しています。ニーズの変化にすぐ対応できるように、メンバーが議論し首を突っ込み合いながら、お客様のご要望に応えられるソフトウェア開発に取り組んでいる。そうした光景に好働力を感じます。

おっしゃるとおりで、弊社には「好働力」の文字通り、働くことが好きな人がたくさん集まっていて、そんな人たちが一丸となって一つの物事に取り組んでいます。また、全社的に風通しが良いのでおのおのの考えが発信しやすく、その考えが自身の仕事に直結することも多くて、仕事の楽しさにつながる。楽しいからこそ仕事に熱中できて、結果的に成果にもつながりやすい。業務を通じて、こうした「好働力」を目の当たりにする機会は少なくありません。

どのような​人材を​求めていますか?

キャリア採用の面接に関しては、やはりどういったスキルをお持ちかをまずチェックしています。そのほかには、言葉のキャッチボールがしっかりできるかどうかです。これができる方は、もしスキルが少々足りなかったとしてもその後にしっかりと学んでいただけると思います。

私も、仲間としっかりコミュニケーションを取っていただける方、また仲間と仕事をすることに抵抗がない方であることが重要だと考えています。面接の数十分間だけで人柄を判断するのは難しいですが、会話をしていて和気あいあいとした雰囲気の方はマッチするように思います。

仲間と仕事を進めていく上で、やはり協調性は大切ですよね。私自身、自分一人で仕事を進めて成果を出すよりも、周りの力を借りて、より大きな成果を出せるようにならないといけないと肝に銘じていますし、メンバーにもそのように伝えています。弊社においては、社員が助け合って、協力し合って仕事を進めていくことを大切にする社風なので、仲間と一緒に仕事をすることが好きな方だといいですね。
あとは、チャレンジ精神をお持ちかどうかでしょうか。会社自体が新しいことに向けて日々チャレンジしていて、失敗しても改善してまたチャレンジすればいいと、前向きな文化が根づいています。また、弊社は「朝令暮改」どころか「朝令朝改」と言えるぐらいのスピード感で日々改善に向けて動いています。そういった変化にもついていける、柔軟な考え方ができるかどうかも重要です。
固定観念に捉われることなく、「今あることをより良くするにはどうするか」という意識を持って、前向きにチャレンジしてくれる方を歓迎します。

開発部としても、改善に向けて積極的に取り組んでいただける方が望ましいですね。現在、SKYSEA Client Viewは年に2回ほどのメジャーバージョンアップを定期的に行っていて、年間100以上の新機能の開発や機能改善を対応しています。より多くのお客様にお喜びいただけるように、既存の機能をさらに良くしていこうとする積極性が大切だと考えます。

私もそう思います。こだわりが強すぎる方よりは、良くしていくために自分自身もどんどん変わっていきたいという方が来ていただけたらうれしいです。

Sky株式会社では​どういった方が​活躍していますか?

弊社では、社員同士が助け合いながら仕事を進めていくことを大切にしています。人に助けを求めたり、逆に手助けすることはいいことだという風潮です。成果を出されている方はこの社風の下、どんどん周りの意見を聞いて、取り入れています。例えば「ある分野のスキルは乏しいけど、ほかの人が精通しているので教えてもらおう」と積極的に聞いて回ったり、上司や周りのメンバーをうまく巻き込んで一緒に仕事を進めていける方ですね。業務のなかで1人で悶々と悩んで時間だけが過ぎてしまうよりも、うまく周りの力を借りている方が活躍されています。

開発部も少し似ていて、お節介焼きな人が活躍しています。年間に何件の開発に従事したかというよりも、チーム全体に対して働きかけている方。先ほども言ったとおり、自社パッケージ商品に対して、日々いろんな改善をかけていかなければいけませんし、不具合などのトラブルの対処もある。それらを自分事として捉えて首を突っ込み、仕事を前に倒していく姿勢があるメンバーは活躍しています。

そう考えると、やはりコミュニケーション力は重要ですね。システムサポート部では、エンジニアがお客様と直接折衝し、ニーズを捉えることが大切です。そして開発部の方と話し合って、そのニーズと技術とを結びつけ、結果的に商売につなげています。

開発部の中には、技術一辺倒で活躍しているメンバーもいますね。そういう人には、率先してコアな技術を習得してもらっています。何事も自分事として仕事を進めるのが好きな人、または技術が大好きな人。どちらのタイプでも活躍されている人はいて、キャリアパスは一定ではないですが、コミュニケーション力か技術力かの天秤だと思います。

社員に​めちゃくちゃ優しい​会社だから
97%と​いう​高い​社員定着率なのかも

働く​上での​Sky株式会社の​魅力を​教えてください。

システムサポート部としては、市場のトレンドの最先端で働けることだと思います。現在、SKYSEA Client ViewもSKYMENUシリーズも業界シェアNo.1を誇っており、どちらも常にトレンドを捉えながら開発が行われています。例えば、SKYSEA Client Viewは、情報セキュリティに関する新たなリスクや脅威、IT資産管理に求められる現場の声などを逃さず、機能に反映しています。SKYMENUシリーズは、国語・算数・理科・社会といった教科に対してもICTを活用していく、教育の情報化の方針に基づいて開発されています。
そうしたトレンドを捉えた自社パッケージ商品を、フロントに立ってお客様に提案するため、おのずと市場においてはかなり精通できると思います。
また、弊社は民間企業に向けたSI事業にも今後注力していく方針なので、SIerとしてさまざまな業界のシステム構築に立ち会える楽しさもあるのかなと思います。

開発部としては、メンバー同士で互いに教え合いながら最新の技術を習得できるところです。技術や知見を「自分だけのもの」と閉ざすことなく、メンバー全員へオープンにしています。また、マイクロソフト様などの外部の企業から、最新技術についての指導を受けられることもあります。
ちなみに日々の業務では、主にC++やVCの言語を活用し、Windowsで動作するアプリケーションやサーバー、データベースやデバイスドライバーなど、さまざまな分野の開発に携わることができます。あと、WindowsやMacのコアな部分を操作できるスキルが身につきます。開発者として幅広い開発を経験でき、自己のスキルが磨ける環境は、魅力の一つだと思います。実際、弊社では半年に一度、各メンバーと今後の目標について面談する場を設けているのですが、引き続きこのグループで頑張っていきたいと話してくれるメンバーがほとんどです。

グループ関係なく共通して言えることは、弊社は社員に対してめちゃくちゃ優しい。例えば、最近話題になっている長時間労働といった社員の負担になるものは、どんどんなくしていこうと社をあげて取り組んでいます。会社が社員を大切にしていることはわれわれ社員にも伝わっているので、それが97%という高い社員定着率(平成30年3月期・34期)につながっているのかもしれません。

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